説法・法話
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久しぶりにて

忙しさにかまけてしばらく、法話を休んでおりました。
楽しみにしていた方にはお詫びを申し上げるとともに、読んだことがない方には
これを機にご覧になっていただければと思います。
改めて宜しくお願い致します。

節分も終わり、本来なら高野山も少しずつ暖かくなり始める頃ですが、今年は立
春が過ぎてからの方が多くの雪が降り積もりました。
特に2月14日~15日にかけて行われる常楽会(じょうらくえ)の時は、一晩で1m
近く積もる大雪になりました。
常楽会はお釈迦様がご入滅された日を偲んで、お釈迦様が遺された功績、仏教の
悟りなどを声明(しょうみょう)というお経とは少し違う独特な節回しにて講式を
唱える法要です。
他宗では涅槃会(ねはんえ)という呼び方で行っているところもあります。

お釈迦様が悟られお開きになった仏教というものは、簡単に言うと現世の世界と
いうのは迷いの世界であって、迷うことで人は生きる快楽を得、生を全うした後
死後の世界で次の生を得るために善業を積み、次に生を得た際により迷いの少な
い人生を歩むことができるといった教えが基本となっております。

実際日常の生活を過ごしていても、皆良いこともあれば悪いこともあります。
いいことが続くときはこの状態が日常なのだと慢心し、悪いことが起きれば自分
がどんな悪いことをしたのか、なぜ不幸が続くのかと神仏にすがったりすること
があります。

日常の生活で特別な変化がない時こそ実は一番幸せな時であり、そのように過ご
すことが最も難しいことなんです。

毎日同じような日々を過ごしているとたまには旅行をしたい、外食をしたいなど
「浴」を感じる時がありますが、そう思うことこそ人として生きているという
「証(あかし)」なのです。

自分が幸せだと周りの人も幸せを感じるようになります。
笑門来福ではないですが、笑って過ごして寒い冬を乗り切り、暖かい春が来るの
を心待ちにいたしましょう。

もうすぐそこまで近づいてきていますよ。

副住職

 

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